目的
AdMobなどの広告は、IDFAという機能を利用している。
iOS14では、IDFAを利用する際、ユーザに同意を得なくてはならなくなる。
この同意を得る仕組みがApp Tracking Transparency(ATT)フレームワークだと思ってます。
ただ、Appleは2020年9月に、ATTの実装を来春まで延期するとした。なので、現在iOS14でもIDFAを利用できる。
という背景があると思います。
この記事ではそのATTフレームワークのAdMobでの設定メモです。
以下の記載は、2020年10月のもので、変更になる可能性もあります。
AdMob公式サイトでも明記されている。
因みに導入はATTが延期される来春まで待ったほうがよい。
この設定で、広告収入に影響が出ると言われている。
環境
- Xcode Version 12.0
- Swift 5
参照サイト
Google AdMob Prepare for iOS 14
AdMobに関係ないけど、以下のサイトの説明とかも参考になった。
adjust iOS 14における広告トラッキングの変更の適用延期について
アドテク大学 【iOS14対策】メディアが対応すべきことを解説!アプリマネタイズの未来はどうなる?
ファンディング チョイスの概要
Google Mobile Ads SDK(バージョン 7.64 以上)にする。
ターミナルより、以下コマンドで、現在のGoogle Mobile Ads SDK
のバージョンを確認
自分はCocoaPodsで導入している。
$ pod outdated
->
...
- Google-Mobile-Ads-SDK 7.64.0 -> 7.66.0 (latest version 7.66.0)
...
$ pod update Google-Mobile-Ads-SDK
Info.plistの設定
SKAdNetworkの追加
以下のxmlの設定をInfo.plistに追加する。
<key>SKAdNetworkItems</key>
<array>
<dict>
<key>SKAdNetworkIdentifier</key>
<string>cstr6suwn9.skadnetwork</string>
</dict>
</array>

### IDFA利用のポップアップの追加
IDFAを利用するにはユーザの許諾が必要で、そのポップアップを追加する。
AdMob公式サイトでは、User Messaging Platform (UMP) SDK
の利用を勧めているが、
以下のようにiOS標準のも利用できる。
This identifier will be used to deliver personalized ads to you.
のトコロは各々改変してください。適当だとリジェクト食らうと思う。
また、ユーザに親切に説明したほうが良いと思う。
<key>NSUserTrackingUsageDescription</key>
<string>This identifier will be used to deliver personalized ads to you.</string>

実際のポップアップの表示はコード上で以下の様に行う。
iOS14未満のOSをターゲットとしているとエラーとなるので、if文でiOS14をターゲットとする。
import AppTrackingTransparency
import AdSupport
....
....
if #available(iOS 14, *) {
ATTrackingManager.requestTrackingAuthorization(completionHandler: { status in
// Tracking authorization completed. Start loading ads here.
// loadAd()
})
}

所感1
私は来春まで導入しません。
というか、ポップアップの記載文がひどい。
*あなたを追跡する許可を求めています。*って。。。
その下の文はカスタマイズできるけど。結構なユーザがトラッキングしないようにする可能性が高い。
所感2
上記記事内で、
AdMob公式サイトでは、User Messaging Platform (UMP) SDK
の利用を勧めている
と書いたけど、
UMPライブラリを使えば、許可のポップアップ文章を変えられるという文言も見受けられた。
参照サイトの3つ目のサイトにはTwitterのポップアップ画面が掲載されているけど、これだと良いなと思った。
UMPライブラリとはGoogleが提供しているもので、ファンディングチョイス
機能をいうものと組み合わせて使うらしい。
近年、個人情報保護の法案が活性化してきていて(海外で)。
ファンディングチョイス
機能は以下の種類のものに、それぞれカスタマイズしてメッセージを出せるらしい
- IDFAメッセージ
- EU圏の法案に対するメッセージ
- 米国カリフォルニア州の法案に対するメッセージ
- 広告ブロッカーに対応したメッセージ
(かなりメンドイ)この記事ではこれ以上は追求しないです。
超注意
私とりあえずplistの部分だけ組み込んでAppleの審査に出しましたが。
リジェクトくらいました。
ATT組み込んでいるみたいだけど、使ってる場所表示しろよ。
みたいな。。。
- Please provide steps to locate AppTrackingTransparency in the app, if it is already implemented in this version.